【地質屋】として
誇りと責任を胸に
地質調査に携わる会社・技術者は、【地質屋】と呼ばれることがあります。それを生業にし、その専門性の高さからそう呼ばれることがありますが、揶揄されているように感じることも少なくありません。
土地の潜在リスクを
分かりやすく解き明かす
地質構造が極めて複雑で、それによって引き起こされる自然災害も多い我が国では、地質調査の重要性やその意義も比例して大きいものとなります。踏査やボーリングによって、構造の複雑さ・性状・その土地の潜在リスクを分かりやすく解き明かしていくことができるのは、私たち【地質屋】だけだと自負しています。
中でも、その土地の潜在リスクを顕在化することは、設計・工事にとっても非常に重要なうえ、そのリスクの程度によっては、単純にリスク回避という手段以外にも、それを知ったうえで共存するという手段を選ぶこともできます。
人と地球の間に立って
調整することが仕事
現在、地質調査業は主に、建設事業のために実施されます。建設業が「インフラ整備や災害対策によって、人が住みやすく心地いい社会を造り出す」役割であるのに対して、地質調査業は「自然のまま・地球のまま・あるがままを読み解く」という役割を担っています。言い換えるならば、建設業は「人や社会の要望や期待に沿うものを造る」ことが仕事、地質調査業は「人と地球の間に立って調整する」ことが仕事であるとも言えるかもしれません。それはどちらが優れているという話ではなく、役割の違いによります。地質調査においては、「人間優位の判断や基準を最も優先する」ということはあってはなりません。そして、それだからこそ、地質調査を担うものとしての誇りと責任が生まれてくるのです。
地域の地質調査は、
社会への貢献そのもの
災害の激甚化・頻発化が取り沙汰されている現代社会において、地質調査の重要性や存在意義も今後はより大きくなってくると思われます。そんな中でも、虚心坦懐に地球と向き合い、地域の地質調査を支えることが、社会への貢献そのものであると感じています。私たち中部ウエルボーリング社は、これからも【地質屋】としての誇りと責任を胸に、この国の地質調査業を担い続けていきます。